読み終わった後に店舗に行きたくなる本「西荻窪の本屋さん」
中央線の吉祥寺と荻窪の間に、休日は各停しか止まらない西荻窪という駅があります。
他の中央線沿いの街とは少し違った独自の雰囲気があり、まったりとした空気が流れる街です。
「西荻窪の古本屋さん」は、そんな西荻窪にある古本屋「音羽館」について店主が書いた本です。
書いてあることは、著者が音羽館をはじめるまでのエピーソードから、買い取り、販売などの日々の仕事のことまで・・・
読み終わった後に「音羽館」がとても身近に感じられる内容でした。
面白いのは、著者ではない第三者が音羽館と著者を語っていること。
奥様も含め、合計8名の方が語っています。
そのためか、音羽館、そして著者の"広瀬 洋一"さんへの愛みたいなものが感じられて、親近感がグッと増しています。
この本も音羽館で買ったのですが、他の古本屋には無い入りやすさがありました。
古本屋といえば、無作為に並べられた本・・・
シーンと静まり返り、聞こえる音といえば本をめくる音と店主の咳払い・・・
なイメージがありましたが、音羽館は全く違う。
整理された本たちとさり気ないおしゃれ感。
心地よい音楽が流れて、客層も老若男女、世代も様々。
また来たいと思うお店です。
そういえば、古本屋で本を買ったのは今回が初めてかもしれません。
これからは古本屋に足を運ぶことが増えそうです。
Amazonもいいですが・・・。
音羽館で買うといいことがあるかもしれません。
目次
- 第1章 東京・西荻窪の古本屋、古書音羽館と申します
- 音羽館を語る1 岡崎武志
- 音羽館を語る2 天野智行
- 第2章 何者でもなかった、道はみえなかった、 それでも音楽は、いつだって生々しかった
- 音羽館の音
- 音羽館を語る3 坂田博見
- 第3章 販売が好き 人と相対して、商売をすることが好き
- 高原書店時代のこと
- 仕入れ日記抄 2013年4月~5月
- 音羽館を語る4 穂村弘
- 音羽館を語る5 菊池美奈
- 第4章 小商いタウンとしての西荻窪と西荻ブックマーク
- 仕入れ日記抄 2013年5月~6月
- 音羽館を語る6 大竹昭子
- 音羽館を語る7 越川道夫
- 第5章 いま、古本屋であるこということ
- 音羽館を語る8 広瀬由佳子
- あとがき